仮説つれづれ日記

今年は学校を変わり5年生担任です。仮説実験授業は《花と実》でスタートしました☆

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《日本歴史入門》3時間目



予定では3時間目に始めるつもりだったけど,修学旅行の前に第1部を終えておきたかったので,
時間割変更して1時間目から開始した。

今日は「江戸時代中期から後期にかけての人口推移はどうであったか?」という問題。

ちょうど,前の時間に江戸時代の社会の仕組み(身分制度)についての話があったので,
それをどれだけ子どもたちが取り入れて考えるかどうか・・・
というのも興味深かった。


予想はイとウとエに散らばった。
すなわち,誰も「人口が増えも減りもしなかった」というのは非現実的な発想だと考えたわけだ。

イ.ウとエは増えすぎ。江戸時代はそんなに人口が増えず,明治になってから一気に増えた気がする。

ウ.現代の1億人に届くためには,江戸時代後期にはこれぐらいいなくちゃ!
  江戸時代は戦がない時代なので,これぐらいは増えたと思う。

エ.戦がない時代なので,現代に向かって順調に増えていくためには,これぐらいの勢いで増えたはず。


結局,前時の身分制の社会について直接的に取り入れた意見は出なかったf(^ー^;
ただ,「人口が増えたのは明治になってから」と考えた子もけっこういたようで,このあたりに何らかの影響があったものと思われる。

興味深かったのは,「戦のある・なし」と人口推移を重ねて考える子が多かったこと。
「江戸時代に戦はなかった」ということは,《日本歴史入門》の学習に入る前,
「歌って調べる日本の歴史」の学習をしているときに触れたことである。
考えようによっちゃ,《日本歴史入門》での学習内容を先取りしている感じもあるが,
結果的に予想を立てる根拠を提供したことになり,これはこれでよかったな~と感じた。

また,予想は散らばったものの,どの子も「人口推移に変化がないということはあり得ない」
と考えているところも面白い。
正解を発表したときに,誰も正しく予想を立てたものがいないことに驚くと同時に,「なんで~!?」と一気に声が大きくなった(^。^)


すかさず,次の【質問】に移る。
「どうして江戸時代の後半は人口が増えも減りもしなかったのか?」といもの。

仮説実験授業では,普通,実験のあとにその解釈を問うような質問や問題は出されない。
そういう意味では,この授業書は異質な存在とも言える。
ただ,典型的な仮説実験授業とは違い,《日本歴史入門》はイメージ検証授業という型に属する授業書である。
実験後の解釈の正否を問うワケじゃなく,軽く質問することで疑問を自分なりの仮説に高めておき,
そのあとのお話で歴史に関する正しいイメージを培っていく・・・
そんな扱いで進めていけばいいだろう☆

とはいっても,さっきの問題でどんでん返しをくらった子どもたち。
蜂の巣をつついたような大騒ぎであるf(^ー^;
選択肢は5つあったわけだが,すべてに予想分布は散らばった。

イ.江戸時代はいい薬がなかったと思うんよ。ほなけん,人口が増えなかった。

医学の進歩に目が向いている。早くも授業書の後半部分にかかわってくる視点が出ているのが面白い☆

ウ.戦はなかったかもしれんけど,地震があったというのを本で読んだことがあるんよ。

エ.江戸時代は武士に年貢をとられよっただろ? ほなけん,作物がとれんことが苦しいときが多かったはず。

前時の学習内容が,ここに来てはっきりとつながってきたようだ☆

ウに反論やけどな,もし地震や戦のために人口が減るとしたら,それは一気に減るはず!
でも,人口はずっと変化がなかったわけやから,これは違うと思う。

そうそう。それに,江戸時代には戦がなかったはず。戦で人が死ぬとしても一気に減るぞ。


これはグラフから社会事象を読み取る力として,すごく感心した!


社会の科学の授業書の場合,次のお話を配る前に間違った選択肢を1つずつ消していく方法で正解の発表をしている。
これは,目の前の実験がない分,少しでも結果発表のドキドキ感を持たせたいからだ。
しかし,この質問の正解だけは,お話を配って1つ1つ確認してまとめながら正解を確認していった。

20070510040202.jpg

お話の中で,アとウが違っていることは明確に否定される。
しかし,イとエは間違いではない。正解ともとれる。だから「○」。
でもよくよく考えてみると,結局は社会の仕組みからして人口は増えも減りもしないようになっていたんだというあたりを強調する。
というわけで,板書のようなまとめと正解の発表とした。

ここで,1時間目は終了し,2時間目のはじめにも第1部のまとめをすることに。
時間割を変更してよかった(^^)v


社会の仕組みからして,結局は3000万人分の食料をとることから変化が出ない。
したがって,それ以上の人口をやしなっていける社会じゃない。
だから,人口は増えも減りもしなかったんだ。

このあたりを軽く復習してから,ボクはいつもおまけの話をすることにしている。

20070510040737.jpg

こけしの話ととうりゃんせの歌の話だ。
ちょっと背筋が寒くなるような話もあるが,子どもがたくさん生まれたはずなのに
人口調整しなければならなかった部分を印象的に受けとめてもらえる。
結果として「身分制の社会は嫌だな」という感想を持つ子が多くなるが,
この授業書,後半部分でまた江戸時代後期のイメージが覆ることになる。
だからここでは安心して,人口が増えなかった要因=身分制社会のマイナス面的な部分を説明していいと考えている。
そうすることによって,第2部の内容が対照的に浮かび上がってくるからだ☆

江戸時代は生まれつきで職業を決めてしまっていたけど,
今はなりたい職業につけるから,やっぱり今の時代が
いいなあと思いました。

身分制の社会とか,私の知らない社会があったなんてビックリ!
江戸時代の真ん中から最後までの間に人口が増えなかったのは,
なんでかなと思ったけど,昔は社会の仕組みで子どもを死なせたり,
病気で死んでいってしまったりしていたということがあったらしい。
大変な時代だったんだなと思いました。

いろんな歴史のことが分かって,昔は今の時代よりいいものがなくて,
どんどん子どもが死んでいって,その子どもたちが今の時代に生まれて
きていた,そんなにたくさん死ななかったと思う。

今は食料もたくさんあるし,仕事も自分で選べるけど,一昔前には
「身分制の社会」なんてものがあったんだな~と思った。生まれつきで
職業を決めてしまうなんて,とっても嫌です。今の時代に生まれてきて
よかった。歴史のことがだんだん分かってきて,とてもおもしろい。

歴史のことがよく分かりました。江戸時代で食べ物があまりないし,
殺したりするのはむごい・・・。でも,歴史を知れてよかったと思う。
5年の時,社会が大嫌いだったのに,好きになってきた。



さて,修学旅行が明けてから第2部のスタート。
近代へのダイナミックな時代の移り変わりを感じてもらえるかな?
  1. 2007/05/09(水) 08:35:13|
  2. 日本歴史2007
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徳島で小学校教員をしています。

後藤浩之

Author:後藤浩之
小学校教員になって15年目。
仮説実験授業を始めて14年目です。
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