仮説つれづれ日記

今年は学校を変わり5年生担任です。仮説実験授業は《花と実》でスタートしました☆

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《日本歴史入門》9時間目



さて,今日は本当は《燃焼》の授業書を始める予定だった。
しかし,今週の残りの授業予定を考えたとき,「《日本歴史入門》をきりのいいところまで進めておこう」
と予想変更し,第3部を終わらせることを優先することにした。

というわけで,昨日のお話をふりかえることからスタート☆


おもしろいことに,5時間目にボクが教室に入っていって開始のあいさつをすると同時に,
子どもたちが「ハイ! ハイ!!」と嬉しそうに手を挙げる(ボクは何も発問してないのに・・・)
「何だろう?」と思いつつ,試しに1人の子を指名すると,
「え~っと,奈良時代で600万人!」
おぉっと! いつも授業のはじめに行っている復習の部分じゃないか☆
その後,相変わらずボクは何も言わないのに,勝手に挙手し,勝手に発言が続いていく。

「1720年。3000万人!」
「現代は1億3000万人!」
「とばしたぞ! 江戸時代が終わるまで人口は増えも減りもしない!」


うーん,まるでテレパシーで授業をしているみたいだった(笑)

「ほなって,ゴトセンはいつも同じ質問するもんな~」
「毎回ちがったこと聞かれたら困るじゃろ(^_^;)」

なんてやりとりが楽しかった♪ ここまで勝手に子どもたちがしゃべるんだから,知識の定着はバッチリかな?


さて,今日は再び第2部に返ってきたかのような問題が出てくる。
【明治維新後に米の収穫量が増えた要因は何か?】という問題。

この授業書を初めてやった頃は「とにかく明治維新を境に農業技術が進歩したことが分かればいいか」
ぐらいにしか思ってなかったんだけど,これまた愛知の林泰樹さんの資料を読んで
ぜひともボク自身の授業の中で確認したかったことがある。
林さんのガリ本『時代区分のイメージ』によると・・・・・

この問題は今までに作り上げてきた明治維新のイメージからすると,そのまま正解になる。
しかし,常識的には反あたり収量が3倍とは考えにくい。
そこに〔常識・直感vs科学の論理(イメージ)〕という図式が成立すると。
つまり,第2部で獲得したイメージの確かさを図る問題とも考えられます。


そして,「次に授業するときはこういう問題説明を意識したい」ということをレポートしてくれている。
この部分が,今回ボクが非常に関心を持っていたことでもある☆


20070523005955.jpg

まず,今日問題にしているのは人口ではなく米の収量であることを確認。
そして,米の収量もまた人口と同じような曲線を描いた昨日の授業を思い出してもらい,
赤のチョークで人口曲線をえがくようにグーッとグラフにする。

次に,曲線の様子が変わる境目が明治維新であったことを確認する。
その際に,第2部で獲得した明治維新のイメージの典型となるのが,多くの発明品カードが縦にならぶ掲示だろう。
というわけで,発明品カードを再びぺたぺたと貼り付けていく。
「おぉ! また出すんじゃ」「なつかし~」の声も・・・
※「なつかしい」ってほどでもなかろうに・・・f(^ー^;


20070523010352.jpg

そこで,問題の選択肢を絵カードにしたものを,明治維新の境界線の左と右に分けて貼り付ける。
こうすると,江戸時代後半と明治維新後の違いを問われているんだということが視覚的にとらえられるだろう。

つまり,第2部までで出来上がった(だろう)時代区分のイメージをもとに,
米の収量増大の要因についても考えられようにしたいということ。
それらは掲示物で視覚的にとらえてきたわけだから,この問題の説明も視覚的な工夫をすればいいということ!

さて,子どもたちの予想やその根拠はどうなるだろうか・・・!?


20070523010922.jpg

「ア:耕地面積が増えたから」
明治維新後に人口が増えたので,農家をする人も増えた。ということは,田んぼが増えたと思う。

「イ:農業技術の進歩で反あたり収量が増えた」
明治になってやる気を持って農業をする人が増えたので,農業に関する技術についても発明や進歩があったと思う。

近代社会になって色んな人が才能を生かせるようになっただろ?
ということは,農業技術についてもすごい発見や発明があったと思う。

よく似ているけど,才能を生かせる社会になって,いろんな研究が進んで,農薬や肥料が進歩したと思う。
江戸時代は害虫に米を食い荒らされよったけど,明治になってそういうことが減ったと思う。

「ウ:耕地面積も増え,技術も進歩した」
うーん・・・田んぼも増えたし,肥料もよくなったんじゃ・・・?


特に反論が繰り広げられることはなかったが,イに予想変更する子が2人出た。
それからも分かるように,イの子どもたちが出してくれた意見は説得力があった!

それに,林さんが立てた仮説とそれにもとづく問題の説明に関する提案が的確だったことも驚きだった。
「第2部までに獲得した時代区分のイメージ」とからめながら問題の説明をする。
そして,そのイメージと「田んぼは変わっていないのに収量が変わるか?」という常識的な感覚とを対決させる。

仮説実験授業の典型的な問題の図式が,この授業書においてもまた当てはまること。
それを確認できたことが,この授業でボクが一番興奮したことだな♪


今回,正解はお話で決着をつけるのではなく,グラフを提示した。

20070523012233.jpg

まず「米の作付け面積」のグラフを出す。一瞬,増えてるように思うけど,実はたいして変わっていない。
次に「反あたり収量」のグラフを出す。」これは明らかに右肩上がりだ!
「えぇ~!」「やっぱり~☆」なんて声があがるなか,次のお話を配る。

それにしても,イの予想を立てた子どもたちが出してくれた意見が,実に的確だったことも驚きだ。
お話はまるで,その子たちの意見を補完するかのように流れていく。
このあたり,授業書の構成の見事さというべきなのかな?


20070523012556.jpg

最後に,人口グラフの上に「米俵1俵」「米俵3俵」の掲示物を貼る。
もちろん,明治維新を境目にして,増えたことがよく分かるように。
その下に「農業技術」のカードを貼って終わり。

15分ほど早く終わったけど,今日もまた授業書の確かさと,すぐれた先行研究にもとづく
授業運営の工夫の楽しさを存分に味わえた♪

さて,《日本歴史入門》の授業はちょびっとだけお休みして,明日からは《燃焼》をはじめる。
第4部をスタートさせるのは週が明けてからになるかな?
  1. 2007/05/22(火) 13:45:32|
  2. 日本歴史2007
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徳島で小学校教員をしています。

後藤浩之

Author:後藤浩之
小学校教員になって15年目。
仮説実験授業を始めて14年目です。
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