仮説つれづれ日記

今年は学校を変わり5年生担任です。仮説実験授業は《花と実》でスタートしました☆

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《日本歴史入門》12時間目



週明けのとっぱち。でも今日もまた「仮説2時間」の濃密な日。
まずは3校時目の《日本歴史入門》から。

今日は第4部に挿入されている長いお話を読むだけで終わった。
「江戸時代の始まり」というタイトルがつけられているこのお話。
最初は,授業書の中の位置づけや取り扱い方において,このお話の意味がよく分からなかった。
林泰樹さんも同様のことを『時代区分のイメージ』(ガリ本図書館)の中で書かれているが,
そこで色々と調べ,研究されているのが林さんのすごいところ。
今日の授業は,その林さんのレポートから得たヒントを最大に活用させていただいた。


板書画像を見ていただければ分かるように,今日の1時間に限っては,いつもの年表を使用することはやめた。
これは,掲示物の大きさとの関係による。
あと,照準を合わせたかったのが「江戸時代の始まり」と「明治維新」という時代区分の部分であったから☆

「江戸時代の始まり」というお話は,古代から始まり,近世に移るまでの社会の様子を概観するような感じで進む。
ともすれば,第3部まででは扱わなかった詳細な知識について,時系列に沿って与えていくかのような印象を受ける。
しかし,授業書の途中に位置づけられていることからすれば,そういうことは考えにくい。
だとすれば,このように長いお話が,なぜここに入っているのだろうか?
林さんは次のように指摘されている。

この「江戸時代の始まり」というお話は,前に出てきた第2部の「明治以後,日本の人口が増えたわけ」という
お話の後半部分と同じ扱いでいいのかなと思いました。(中略)
「明治以後,日本の人口が増えたわけ」では,明治維新で社会の仕組みが大きく変わることになったきっかけとして
〔開国〕と〔明治維新〕の2つを挙げています。
この「江戸時代の始まり」でその2つに相当するものは〔鉄砲伝来〕と〔江戸時代の始まり〕ではないでしょうか。
ここが分かれば,あとの細かいことはお話を読みながらざっと分かればいいと思います。
となると,お話「江戸時代の始まり」では,〔鉄砲伝来〕と〔江戸時代の始まり〕だけをしっかりと確認すれば,
あとの長い長い中間部分はさっさと進めればいいことになります。


つまり,時代区分としての〔鉄砲伝来〕と〔江戸時代の始まり〕が,〔開国〕〔明治維新〕と同じように浮かび上がるような
授業運営を考えればいい
ってことかな?
そこで,林さんをマネて板書を上のように考えてみたわけです。

この板書でいくと,〔江戸時代の始まり〕と〔明治維新〕が人口推移において区切りになっていることが明白。
そこへ,「身分制の社会」「近代社会」の掲示物を貼り付けることで,社会の仕組みの変化のイメージが
時代区分のイメージに連動し,補完してくれる。
さらにそれを確認するために米の収量に関する掲示物も貼り付ける。
うん,なかなかスッキリとしてきました!


実際の授業では,今までの復習を兼ねながら,軽く質問をしながらここまでの掲示物を貼り付けていきました。
年表の描き方が違ったことでとまどう子もいたけど,なかなかによく覚えてはくれています。
そして,「今日のお話で話題になっているのは,中世から近世への時代の移り変わりだから」と前置きして,
“。読み”で一文ずつ,ひとりひとりに読んでいってもらいます。
これは,長い長いお話であるだけに,何らかの活動を入れた方がいいと思ったから。
豊富に掲示物を用意すれば話は別なのかも知れないけど,このお話の中間部分はそこまで力をいれるところじゃないと思ったので・・・
授業運営もなかなか苦しい部分があります・・・f(^ー^;

そして,話題が変わるごとに,「信長はこのあたり」「秀吉はここ」「ここで平和な時代になったね」
と確認しながら,「長い戦争の時代」「平和な時代」の掲示物を貼り付けました。
ボクはさらに,「軍事利用→平和利用」という書き込みもしました。
これでグッと,「江戸時代の始まり」というものが,1つの時代区分として浮かび上がってきたと思うのですがどうでしょう?


ところで,いま授業に使用している授業書は,数年前に《日本歴史入門》の改訂検討作業が行われ,
そこで出た話題についてまとめられたガリ本をもとにボクが打ち直したものを使っています。
年代の表記の仕方などが分かりやすくなって調子よかったんだけど,
この第4部のお話の位置づけについて,初めて「もとの授業書のほうがいいな」と思いました。

かつては,「多くの授業実践者の意見によって改訂されたものに悪いものがあるはずない。少なくとも使いやすくなっている」
と思っていたボクだけど,最近は「必ずしもそうではない。むしろ,オリジナルにこめられた哲学的な部分が抜けてしまうことも多い」
と考えるようになってきています。

改訂を考えるよりも,まずは授業運営の工夫によってより分かりやすくたのしい授業をイメージする。
これが最近のボクの最も重要な関心事でもあります。

今回はもう全部印刷しちゃったからこのままいこうと思うけど,
次にするときは,このお話の位置をもとの授業書の通りにもどしてやろうと考えています。
  1. 2007/06/04(月) 10:35:20|
  2. 日本歴史2007
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徳島で小学校教員をしています。

後藤浩之

Author:後藤浩之
小学校教員になって15年目。
仮説実験授業を始めて14年目です。
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