仮説つれづれ日記

今年は学校を変わり5年生担任です。仮説実験授業は《花と実》でスタートしました☆

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三態変化6時間目



『三態変化』の授業も,今日から第2部に突入した。
とっぱちの問題は,「注射器の中に入れた【液体・気体】それぞれどこまでピストンを押し下げることが出来るか?」というものであった。
※実験に用いたのは“浣腸器”だけど・・・σ(^◇^;)
今までにやってきた【固体・液体・気体】それぞれの分子の振る舞いのイメージをもとに考えてもらうのがねらい。4年生の時に似たような実験をしたらしいのだが,その時とは違って《分子の状態》という本質的な部分に着目しながら考えて欲しかったので,例によって板書も工夫してみた。なかなかイイ感じでしょ?
※画像は今回も大きめ。以降,板書記録はこのサイズでいこう!


「この問題やったことある~!」と口々に叫ぶお子さまたち。
果たして【液体】に関しては,全員の予想が一致した。

しかし,【気体】に関しては大きく2つに分かれた。
その時に「すごいな!」と思ったのが,子どもたちの口から出てきた意見。

(イ:底の方まで押し下げられるという予想)
液体は,固体のように規則正しくは並んでないけど,分子と分子の間はぎゅうぎゅう詰めになっているから,ほんの少ししか縮まない。でも,気体の方は分子がバラバラに飛び回っていてほとんどが隙間だらけだから,その隙間を埋めるようにギューッと底の方まで押し縮められるはず。


(ウ:途中までしか押し縮められないという予想)
確かに気体の場合は隙間だらけだけど,ピストンを押していったら,途中で飛び回っている分子が反発して押し戻そうとするはず。だから,隙間が大きい分,液体よりも押し縮められるけど,底の方までは無理!


みなさん,どうですか? 小学校5年生のクラスですぞ(^^)v
なんとイキイキと分子の振る舞いをイメージしてるんでしょうね♪
ちなみに実験結果は,「ウ:途中までしか押し縮められない」です。


討論と言うほどでもなかったが,他人の意見を聞いて予想変更する子も出てきた。その中で・・・

「空気は酸素や窒素やいろんなものが混じっているでしょ? だから底までは行かないと思い直した。でも,例えば浣腸器の中味がCO2だけだったら,理論上,底まで行くはずだ!」
「先生! CO2だけで実験してみよう!!」


まぁまぁ,実は次の問題がそれなんだよ・・・(^^ゞ


また,液体を押し縮める実験をしている際に・・・

「先生,液体が固体になる時って,面積(体積だね。まぁまだ習ってないから・・・(^^ゞ)って小さくなるん?」
「ん!? ほれはナイショじゃ!」
「そんな問題出てくるんだろ~? でも分かった(^^)v」

事実,そういう問題も先のずっと先にあるのだ・・・f(^ー^;
このあたり,授業書はうまくできてるんだな~と改めて実感した。
明日の授業がさらに楽しみになってきたぞ♪


ところで,ワタクシメがこの授業書をやるのは,かれこれ4回目ぐらいになるのかな? 派手な実験もいくつかあるだけに子どもたちのウケもよく,ワタクシメの好きな授業書ではあった。
しかし今回は,「子どもたちに『分子の振るまい』を豊かにイメージしてもらう」ことだけを主眼とし,授業運営や提示の工夫を研究している。
その流れの中で,以前とは全くやり方を変えたのがこの問題の扱い。


これまでワタクシメは,第1部で導入された【固体・液体・気体】三態の分子モデルを,この問題を考える手がかりとしてどれだけ子どもたちが用いようとしているか・・・そういった部分に力を入れていたような気がする。したがって,予想を立てた理由の中で分子に着目した意見が出なかったら,手を替え品を替え,なんとかして分子モデルに着目して意見を《言わせよう》としていたように思う。

しかし今回は,「分子モデルを用いた意見が出るかどうか」は重視せず,その代わりに分子モデルが嫌でもパッと目に入るような板書を考え,さりげなく問題の説明の中に取り入れるようにした。
なおかつ,「どれだけ分子論的な意見が出るか」ではなく,ひとまず予想を立てたあと「ピストンを押す体験をしてもらう」ことを重視した。
事実,討論はそこそこに切り上げて,【液体・気体】の両方とも,39人全員の席をまわって1人1人に感触を確かめていってもらった。


液体・気体の分子間の距離の違い・・・それを頭の中だけで考えるのと,ピストンを押したときの重さで実感するのとでは,その後のノーミソの中のイメージの広がりがまったく違ってくるのではないだろうか?
実際,「前にもしたことあるから,こんな実験どうでもイイ」と言わんばかりに落書きばかりしていた女子の席に行き,「ほれ,まぁ押してみ」と強引にしてもらったところ・・・しらけた目をしていたはずのその子が,一瞬「ほう♪」という表情を浮かべるヽ(^。^)丿
これが「納得」なんじゃないか? それが重要なんじゃないか?
近頃ワタクシメはそんな気がするのである。

全ての席をまわって実験結果を「実感して」もらうのはかなり時間がかかったが,自らの五感をつかって確かめることで「うわ~すごい!」とか「ほんまじゃ・・・」という納得の仕方が違ってくる。納得して実験結果を受け入れたり,自分の考えの確かさを身をもって味わったときには,自然と嬉しい笑みがこぼれる。それはどこか「ほっ」となごんだ空気が一瞬にして流れる感じ。こっちで「ほ!」。あっちで「へぇ!」を繰り返し,そのどこか安心できる空気が教室の中に次々と広がっていく。うまく言えないが,ただ見てるだけよりもずっと誇らしげな子どもたち・・・。
1時間の授業が終わったとき,予想を立ててピストンを押した以外は落書きばかりしてた子もいるだろう。しかし,だれた雰囲気はない。むしろ,みんなでニコニコできる安心感が漂っているように思ったが・・・気のせいではないだろう。
この一瞬こそを大切にしていきたいんだな♪


こんな話,たしか高知の松木さんがしていたよな~。勝さんも・・・。
仮説実験授業研究会にいると,「俺もまだまだ成長できる」と思えるから・・・嬉しいなσ(^^)
  1. 2006/01/23(月) 16:31:57|
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徳島で小学校教員をしています。

後藤浩之

Author:後藤浩之
小学校教員になって15年目。
仮説実験授業を始めて14年目です。
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