仮説つれづれ日記

今年は学校を変わり5年生担任です。仮説実験授業は《花と実》でスタートしました☆

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花と実18時間目



今日とりあげるのは「二十日大根」「ラディッシュ」とも呼ばれる。
今までの問題の傾向とは少し違って【ハツカダイコンの種はどこにできるでしょう?】というもの。
今までに作り上げてきた《花と実》の関係のイメージを使えば簡単に分かる問題でもあるが,人の直観的常識の作用があるため,そううまく思考はすすまない。それがおもしろい☆


(準備したもの)
●花と実掲示物セット ●ハツカダイコンの種 ●白菜1たま ●トマト



例によって今までの復習。前回までの授業で「科学の世界で言う花と定義とは?」ということがはっきりとイメージできているはずなので,一般的にすぐ「花だ」と認知されるタンポポの画像と,一般的には認知度の低いパイナップルの花の画像を並べて掲示し,科学の言葉を確認する。
「見た目がきれいとか,分かりやすい花びらがあるということじゃなく,《実をならせるはたらきがある》ものを《花》だというんだったな? だから,このパイナップルの写真も,見た目はとても花には見えないけど,そのはたらきからして立派な花なんやな」
と確認すると,「うんうん」「当然!」といった顔の子どもたち。
よし,つかみはOK!


「今日の問題は,これです」といって,まず種袋を見せる。すぐに「ハツカダイコンだ!」と分かった子どもが少ないことに少々ビックリ。あまり知らないのかな?
「サラダに入っていたりするだろ?」と聞くと,何人か思い当たるふしのある子がいたが,それでも首をかしげる子も数人いたので,ダイコンの一種であることや食べ方(料理の仕方)についてちょっと補足説明。
続けて問題に入る・・・。


「今日の問題は,【花が咲くかどうか】を考える前に【種は確かにあるけど,それじゃその種はいったいハツカダイコンのどこにできるのか?】を考えてください」
こういうと,とたんにわき出す子どもたち。選択肢を説明することでさらにどよめきが増す(^^)

ハツカダイコンの「かぶ」の部分は直観的には《実》のように思える。実際にそういう表現が使われることもけっこうあるだろう。だとすれば,種はその中に入っているのだ。カボチャやキュウリがそうであるように・・・。
しかし,「大根」というほどだから,かぶは根っこなのかも知れない。だとすれば,根っこの中に種なんかできっこない。でも,見るからにかぶの中に種が入っていそう。なんとなく入っていて欲しい(笑)
なにせ,日常生活でつかう「実」という言葉と,科学で言う《実》とが混在しているのが子どもたちの生活の現状。その状況から,科学的にとらえた《花と実》の考え方を整理し確立していく授業書でもあるので,こういった常識的直観と科学の原理との対立軸をはっきりさせることが授業運営のキモ!
予想はかなり散らばった。


まず,①【種はどこにできるか?】の予想を集計した後,②【花は咲くか?】の予想を立ててもらったのだが・・・「花は咲く」と予想しているにもかかわらず,「種はかぶの中にできる」「根っこの先じゃないか?」と予想する子が半数以上いるのがおもしろいσ(^^)

予想分布の集計が煩雑になったので,理由はどこの予想からでもいいから自由に言ってもらった。

○なんか,バナナやキュウリみたいにハツカダイコンのかぶのなかに種があるような気がする。
○いや,「大根」っていうぐらいだから,かぶは根っこだと思う。ということは,その中に種はできない。
○でも,かぶってホンマに根っこか? これはひっかけかもしれない。
○ハツカダイコンは,チューリップと同じように球根で増えると思う。ほんで,花は咲かないと思う。ほなけん,種ができるのはこれまでと違った場所にできるんじゃないか?
○それは違う。花が咲かなきゃ実ができないし,実ができないと種もできない。だから,花は咲くと思う。それで,その花が咲いた後に実ができて,その中に種が入っていると思う。
○でも,大根の花って聞いたことないよ?
○今までやってそうだったでえ。バナナやパイナップルの花って聞いたことなかったけど,ちゃんと花が咲いて,そのあとに実ができた。だから大根も実は花が咲くと思う。そうでなきゃ,いまこの世に大根というものが存在しないはず!


なかなか豊かな発想が飛び出して,聞いていておもしろかった。
意見だけを取りあげてみると「花が咲いてそのあとできた実の中に種がある」という意見が優勢だが,多数の予想変更の後,実際は別の予想の人数が圧倒的に多かった。このあたりが「人の常識的直観はなかなか変わらない」「科学の原理の有効性を優先して思考する難しさ」ともとれるが・・・だから,こういう科学の授業が必要だしおもしろいのだと思う(^^)v


結果は,まず②【花は咲くか?】の方から提示した。
大根を植えている畑が近所にあると当たり前に目にする光景だと思うが,写真を見るまで子どもたちは思いつかなかったんだろうな~。でも,見た瞬間に「あ,これ知っとる!」「アブラナと一緒じゃ!」と口々に叫んでいた。

「そう。アブラナと同じ仲間の花が咲きます。大根を収穫しないでずっと放っておくと,上にグーンと茎が伸びて,花が咲いて・・・」
「ということは・・・!?」
「そう! その後に実ができて種がとれるんな☆ いかにもかぶの中に種が入っていそうやけど,これはあくまでも根っこであり,根っこの中に種なんかできるはずないんな。今までの科学の原理から考えたら簡単なんやけど・・・でも難しかったな~(笑)」

ずばり正解したのはたったの3人なのであるf(^ー^;
でもその分,子どもたちの記憶には強烈に焼き付いた・・・かな?


ここまででかなり時間をとったけど,あと少し時間が残っていたので,次の2問をサーッとやってしまうことにした。
【トマトや白菜にも花が咲くか?】という問題。
これは,先に実物を見せてその場で予想に手を挙げてもらい,あとから授業書を配って結果の写真を見せた。

《トマトの実》
20060517061258.jpg


   ↑

《トマトの花》
20060517061407.jpg


トマトに関しては,ミニトマトの栽培の経験のある子が多かったので楽勝~♪


《ハクサイのたま》
20060517061506.jpg


   ↑

《ハクサイの花》
20060517061537.jpg


常識的に考えるとかなり悩みそうなのがハクサイだけど,先のハツカダイコンの例があるので,ほぼ全員一致で《花が咲く》と正解した。


もうすぐ第3部も終わり。ここまできてだいぶ《花と実》の概念がしっかりとしてきた。第3部の最後は,学校の周辺をブラブラしながら,様々な花の観察でもしようかなと思っている♪
  1. 2006/05/15(月) 05:24:17|
  2. 花と実2006
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徳島で小学校教員をしています。

後藤浩之

Author:後藤浩之
小学校教員になって15年目。
仮説実験授業を始めて14年目です。
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